2013年2月18日月曜日

ホタルスイッチ(WN5051:ほたるB)の接触不良の修理

宅内の照明などの点灯/消灯をする壁スイッチに、ホタルスイッチ(WN5051:ほたるB)を使用しており、数年前から、スイッチ本来の動作はOKであるが、ホタルのみ点灯しない(消灯したまま)のものが2個あったので、修理&清掃をしたときの作業メモ・記録。

このホタルスイッチはシーソースイッチで、照明などの負荷を点灯するときは右側に倒して、消灯するときは左側に倒し、かつ、ホタルが点灯するのが、正常時の動作である。
ホタルは、夜間など、照明などが消灯しているときに、スイッチの位置を教えてくれるパイロットの役割で、とてもありがたいものです。

【現象】
・スイッチ本来の動作はOKであるが、ホタルのみ点灯しない。(消灯したまま) 
・左側で、ホタルが点灯しないが、この状態で、左側を軽く押すとホタルが点灯する。
 →接触不良と判断。
  ホタルのみ点灯しない(消灯したまま)のものが、2個(トイレ・物置)とも同じ現象であった。

【接触不良の原因】
分解して、確認したところ、2個(トイレ・物置)とも、ホタルを点灯させる接触部が、陥没していました。
シーソースイッチになっているので、照明を消灯したときに、強く押してしまったため、陥没したものと推測。
 感電する恐れがあるため、必ずブレーカーを切断してから行ってください。
 少しでも不安がある場合、ご自分で行わずに、最寄りの電気店などへ依頼してください。
 あくまでも自己責任で、お願いします。
【対処】
マイナスドライバーで、接触しやすくなる様に、陥没した接触部を多少持ち上げ/調整した後、念のため、接点復活剤を接触部に使用した。
→ホタルのみ点灯しない(消灯したまま)の2個(トイレ・物置)とも、無事、復旧。
 何度も分解/組立して、マイナスドライバーで調整したため、時間がかかりました。

【追加作業】
ホタルスイッチの修理に合わせて、以下の作業を行った。
[スイッチや周辺のプレートの清掃/補修]
使用頻度の高いスイッチほど、手で触るので、どうしても汚れてしまいます。
今回、ホタルスイッチ(11個)と周辺のプレート(7枚)を全て清掃した。
また、ネジ締めにより、プラスチックのプレート枠(1枚)がひび割れていたため、ハンダこてで、ひび割れ部分のプラスチック同士を溶かして接着し、かつ、不要プラスチックを溶かして継ぎ足しした後、ヤスリで成形して、補修箇所を隠すため、白色スプレーで塗装(2度塗り)した。
同様に、プレートも白色スプレーで塗装(2度塗り)した。
(塗装した白色が目立つので、周囲が暗い、物置のプレートとした。)
[ネームの作成]
以前からネームがなかったので、Adobe illustrator CS4で制作して、Brother MFC-425CNで透明フィルムに印刷。(11個)
ネームの寸法:19mm(W)×14mm(H) [文字エリア(左詰め):15mm(W)×14mm(H)]
フォント:ヒラノギ丸ゴ ProN W4 (17pt)
[全ホタルスイッチの点検]
スイッチとプレートの清掃やネームの作成で、分解するため、ついでに全ホタルスイッチ(11個)の電気的接触部の研磨・接点復活剤の塗り付けをした。

【費用】
今回の作業で購入したもの。他のものは手持ち。
・ホタルスイッチ(WN5051:ほたるB)・・・税込¥409円/1個(最寄りのホームセンターで購入)

【その他】
全ホタルスイッチの清掃・ネーム作成・点検をするので、同時に作業をすると、全てのホタルスイッチが使用できなくなるため、1個を購入して使い回しして対応したので、全ての作業終了までの時間がかかった(2月6日から10日間)。
最後に、通常のスイッチと交換して使用した。(交換した通常のスイッチは予備となる。)
全ホタルスイッチとプレートの清掃は、手で触る部分なので、手洗用石鹸と歯ブラシ(中古)で、手垢などの汚れは充分に落とすことができますが、手が荒れてしまいますので、ビニール手袋を使用した方が良いと思いました。
とりあえず、今後の汚れを防止する意味で、使用頻度の多いものにサランラップを使用してみました。
・・・やはり、身の回りがきれいになっていくのは、気分の良いものです。

(2013年2月22日追記・2013年3月9日修正)
作成したネームについて、掲載しました。
以下の画像は、Adobe illustrator CS4で制作した画面のキャプチャです。
・ネームの寸法:19mm(W)×14mm(H)・・・線0.1pt含む
・文字エリア:15mm(W)×14mm(H)・・・19mm(W)×14mm(H)に対して、左詰め
・フォント:ヒラノギ丸ゴ ProN W4 (17pt)
ホタルスイッチに入れたものは、市販されている、インジェクトプリンタで印刷可能な透明フィルム(A4)に、A4ふちなし印刷して、0.1ptの線に沿ってハサミでカットしました。
表計算ソフトのMicrosoft Excelでも制作可能かと思います。
作成したネームを入れるには、ホタルスイッチの分解が必要です。

(2013年2月24日追記)
補修したプレートおよびプレート枠について、掲載しました。
今回は、ハンダこてで溶かして接着しましたが、検索して調べてみると、アセトンの方が適切だったかもしれません。
次回は、アセトンで試してみようと思います。
また、継ぎ足しの不要プラスチックは、ゴミ箱行きのカセットテープのケースを使用しましたが、こちらも調べてみると、アクリル樹脂なので、ABS樹脂の不要プラスチックの方が適切だったと思います。
更に、アセトンを使用していたら、継ぎ足しが、不要だったかもしれません。
スプレーも、良く振らずに噴射したため、塗装ムラができたので、良く振った後、紙に空噴射してから行う必要があります。
プレートは、ホームセンターで¥100円くらいで購入できるので、ダメ元でやってみましたが、とても勉強になりました。
失敗も含めて、場数を踏まなければ、上達しませんし、勉強にもなりません。
やはり「仕上がりの"質"」に、こだわる必要があります。
左が、補修していないプレートとプレート枠。(クリーム色)
右が、補修したプレートとプレート枠。(白色)
補修したプレート枠の左上のフチが、やや凹んでいるのは
補強のために継ぎ足したプラスチックを、平坦に削る際に、
多少削り過ぎてしまったため。
上の写真から、プレートを外した状態。
青線で囲ったのが、補修箇所。
上下のネジ止め穴にヒビがあったので、ヒビのある箇所を
ハンダこてで溶かして接着し、更に、不要プラスチックを
溶かして補強した。
プレート枠の裏面。
裏面も同様に補強しています。
補強箇所上部のフチの黒ずみは、割れがあったので、
こちらは接着剤で仮止め後、同様に補強しています。
継ぎ足しで溶けた透明プラスティクが、ハンダこての熱で、
焦げたため、黒ずんだのもです。

補強のために継ぎ足したプラスチックを、周囲に馴染む様に、
平坦に削る際、ホビールーターをヤスリとして、使用しました。
プレートとプレート枠をスプレーで2度塗り塗装しました。
表面の塗装でOKのため、内側はテープでマスキングした。
プレート枠は、塗装ムラができてしまった。

(2013年2月25日追記・2013年3月9日修正)
陥没して接触不良となったホタルを、点灯させるための調整方法について、掲載しました。
ホタルスイッチの取付/取外は、割愛しますので、他のサイトをご覧ください。
 取付/取外は、感電する恐れがあるため、必ずブレーカーを切断してから行ってください。
 少しでも不安がある場合、ご自分で行わずに、最寄りの電気店などへ依頼してください。
 あくまでも自己責任で、お願いします。
ホタルスイッチを取り外して、分解は両サイドの金具を外します。
両サイドの金具は、マイナスドライバーを使うと容易に外れます。
両サイドの金具を外した状態。
スイッチが上下に、2分割されます。(左:上部が表、右が上部が裏)
右の「ホタル点灯の接触部」の下が、二股になっています。
上の2つの丸い凸が、下の二股の2つの丸い凹に接触して、ホタルが点灯
しますが、強く押してしまうと、これよりも凹んでしまいます。(陥没)
よって、接触不良になり、ホタルが消灯したままになります。
「ホタル点灯の接触部」の下の金具を取り外して、凹んだ二股の
箇所をマイナスドライバーを使って、多少持ち上げます。
「ホタル点灯の接触部」が、接触しやすくなる様に調整すると、
陥没が原因で、点灯しない場合は、改善します。
どの程度の持ち上げでOKかは、何度かのトライが必要です。
ホタルスイッチの組立は、両サイドの金具をラジオペンチで成形してから
取り付けると、割と容易に取り付けることができます。
最初は、バネの反発があるので、なかなか組立られず、嫌気がさして
しまいますが、コーヒータイムを入れながら、気長に取り組むくらいで
良いと思います。(バネと格闘しないこと。)
金具が、2分割されたスイッチの下(緑色)にあるフックに、引っかかる様、
ラジオペンチで、多少内側に成形するのがコツです。
1つのフックに、引っかかったら、その反対側のフックに引っかけること。
そのために、引っかかりやすくなる様、ラジオペンチで金具を成形する。
こんな感じで、金具の成形を多少変えながら、何度かやってみると、
フックに引っかかる成形のコツと、バネの反発力がわかる様になります。
4つある全てのフックが引っかかったら、外れない様に、ラジオペンチで
4つのフックの根元まで、しっかり締めることで、組立は終了です。
お疲れさまでした!

(2013.03.09補足)
これらは、繰り返しやってみないと、コツは掴めません。
以上の様な表現で、伝わっているかわかりませんが、自分のやり方を記載しました。
組立ができることは、コツを掴んでいることになりますが、同時に、このタイプのスイッチは、シーソースイッチと言われており、コツを掴んだ頃、なぜ、シーソーと言われているかが、体感的に、わかるようになっていると思います。
今回の様に、スイッチは正常で、接触不良でホタルのみ点灯しない場合、使用しているホタルスイッチを取外して、分解後、組立できないと、夜間に照明が使えない事態になりますので、事前に、ホームセンターなどで1つ購入して、交換してから、分解→組立をすると、夜間に照明が使えない事態を回避できると思います。

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